犬の下痢の原因と食事のポイント

愛犬の下痢は、様々な原因で起こり得る症状です。この文章では、犬の下痢の原因と対処法、そして食事のポイントについて簡単に説明します。

犬の下痢の原因とは
犬の下痢時の対処法
下痢をしやすい犬の食事の注意点
【まとめ】犬の下痢が続いたら獣医師に相談しましょう

犬の下痢の原因とは

食事

ドッグフードの変更や、高脂肪食、消化不良を起こしやすい食材の摂取などが原因となる場合があります。

ストレス

環境の変化や、飼い主との離別など、精神的なストレスが下痢を引き起こすこともあります。

ストレスを取り除くために、環境の変化を最小限に抑える、犬の性格に合わせて接する、飼い主との関係性を良好にする、大きな音から犬を守る、長時間のお留守番を避ける、適度な運動をさせるなどの方法を試してみましょう。

誤飲・誤食

毒性のあるものや、消化できないものを誤って飲み込んでしまうと、下痢を引き起こす可能性があります。誤飲・誤食による下痢が疑われる場合は、すぐに動物病院を受診することが大切です。

ウイルス・細菌

パルボウイルス感染症や、サルモネラ菌感染症などの感染症が下痢の原因となることもあります。
下痢がひどい場合や、他の症状を伴う場合は、すぐに動物病院を受診することが大切です。

寄生虫

回虫や条虫などの寄生虫感染症も、下痢を引き起こす可能性があります。寄生虫は、犬の腸内に入り込み、栄養を奪ったり、腸壁を傷つけたりすることで、下痢を引き起こします。

寄生虫は、犬だけでなく、人間にも感染する可能性があります。そのため、犬の糞を処理する際には、手洗いをするなど、衛生管理を徹底することが大切です。

季節・気候

季節や気候の変化など、様々な要因によって体調を崩してしまうこともあります。

犬の下痢時の対処法

【症状別】下痢の時の対処法

元気で食欲がある場合

下痢をしていても元気で食欲がある場合は、比較的軽症の可能性が高いです。
しかし、下痢を放置すると脱水症状や栄養失調を引き起こす恐れがありますので、以下の点に注意して様子をみましょう。

水分補給: 水分が不足しないように、常に新鮮な水を飲めるようにしましょう。
食事: 消化の良い食事を与えましょう。水分不足の犬にはウェットフードやローフードなどでフードから水分補給できるようにするのも効果的です。また、食物繊維を補給することで便を固める効果があります。
観察: 便の状態、食欲、元気さなどを注意深く観察しましょう。
下痢がひどくなったり、元気食欲がなくなったりしたら、すぐに動物病院を受診してください。

嘔吐と一緒に下痢する場合

嘔吐と下痢が同時に起こる場合は、脱水の危険性が高まります。以下のような対処を行いましょう。

絶食・絶水: 12時間程度、絶食と絶水をします。胃腸を休ませることが大切です。
水分補給: 嘔吐が治まったら、少しずつ水分補給を始めます。水や電解質を含む経口補水液などを少量ずつ与えましょう。
様子観察: 嘔吐や下痢の回数、便の状態を観察しましょう。悪化する場合は、すぐに動物病院を受診してください。