愛犬の健康を守るため、知っておきたい犬の食中毒について解説します。原因や症状、予防法、治療法など、大切な情報をわかりやすくまとめました。食べさせてはいけないものも紹介しているので、ぜひチェックしてみてください。
犬の食中毒に要注意!
犬の食中毒は、原因によって症状や対処法が異なるため、正しい知識を持つことが大切です。
ここでは、犬の食中毒の主な原因、症状、予防方法について解説します。
犬の食中毒に要注意!
犬の食中毒は、私たちの生活の中ではあまり耳にすることはありませんが、実は身近な危険が潜んでいます。原因は様々ですが、誤って食べてしまったものによって、命の危険にさらされることもあります。
犬の食中毒の予防
食中毒は犬にとって深刻な問題となり得ます。ここでは、犬の食中毒の予防と対策について説明します。
犬の食中毒を防ぐには、日頃からいくつかの対策が必要です。
- フードの適切な保管と保存: フードは密閉容器に入れ、涼しく乾燥した場所に保管してください。開封後は、賞味期限に関わらずできるだけ早く使い切りましょう。
- 食べ残しの処理: 食べ残しはすぐに片付け、犬が食べないようにしましょう。特に、腐敗しやすいウェットフードは注意が必要です。
- 手作りフードの注意点: 手作りフードを作る場合は、新鮮な食材を使用し、適切に調理することが重要です。また、犬の栄養バランスを考慮したレシピを使用しましょう。
犬の食中毒の原因とは?

犬が食中毒を起こす原因には大きく分けて3つあります。
- 病原体による汚染が原因の場合:細菌、ウイルス、寄生虫などが付着した食べ物や水を摂取することで食中毒を起こす可能性があります。代表的なものとして、サルモネラ菌や大腸菌、パルボウイルスなどが挙げられます。
- 自然毒を摂取した場合:植物やキノコなど、毒性のあるものを誤って食べてしまった場合にも食中毒を起こします。代表的なものとして、ヒガンバナやドクゼリ、タマゴテングタケなどが挙げられます。
- 犬が口にしてはいけない「毒」となるもの:人間にとっては安全なものでも、犬にとっては毒になるものがあります。代表的なものとして、チョコレート、タマネギ、ブドウなどが挙げられます。
病原体による汚染が原因の場合
犬の食中毒には、さまざまな原因があります。その中で、特に注意が必要なのが、病原体による汚染が原因の場合です。この場合、潜伏期間が数時間から数日と幅があり、嘔吐、下痢、食欲不振、発熱、脱水症状などの症状が現れます。重症化しやすい子犬や高齢犬、免疫力の低い犬は特に注意が必要です。
自然毒を摂取した場合
犬が自然毒を摂取した場合、症状が出るまでの時間は毒の種類によって異なります。一般的に、すぐに症状が現れるものもあれば、数時間後に現れるものもあります。
主な自然毒には、以下のようなものがあります。
- キノコ
- 植物
- 毒ヘビやサソリなどの毒
- カエルやヒキガエルの毒
これらの毒を摂取した場合は、すぐに動物病院に連れていくことが重要です。症状には、嘔吐、下痢、よだれ、けいれん、呼吸困難などがあります。
犬が口にしてはいけない「毒」となるもの
犬が口にしてはいけないものは多く存在し、中毒を起こす危険性があります。中毒症状は摂取量や犬の体質によって異なりますが、最悪の場合、命を落とすこともあります。ここでは、代表的な毒となるものを紹介します。
・ネギ類: 玉ねぎ、ニラ、ニンニク、ネギなど。赤血球を破壊し、貧血を起こす可能性があります。
・カフェインやテオブロミンを含む食品: チョコレート、コーヒー、紅茶など。興奮や不整脈、嘔吐などの症状を引き起こします。
・ブドウ: 腎不全を引き起こす可能性があります。
・キシリトールを含む食品: ガム、キャンディー、歯磨き粉など。低血糖や肝不全を起こす可能性があります。
これらの他にも、犬にとって危険なものは多く存在します。
犬の食中毒の症状とは?

病原体による汚染が原因の場合
病原体による汚染が原因の場合、症状が出るまでの時間は数時間から数日と幅があり、感染した病原体によって異なります。主な症状としては、嘔吐、下痢、食欲不振、発熱などが挙げられます。中には、重篤な場合は脱水症状やけいれんを起こすこともあります。
以下が病原体による食中毒を引き起こす可能性のあるものです。
- サルモネラ菌
- カンピロバクター菌
- 大腸菌
- レプトスピラ菌
- パルボウィルス
- ジステンパーウイルス
これらの病原体は、腐った食べ物、汚染された水などを通じて感染します。
自然毒を摂取した場合
犬の食中毒は、病原体による汚染だけでなく、自然毒の摂取によっても引き起こされることがあります。自然毒とは、植物やキノコ、魚介類などに含まれる毒素のことで、誤って摂取することで中毒症状を引き起こす可能性があります。
自然毒を摂取した場合、犬は以下のような症状を示すことがあります。
- 嘔吐
- 下痢
- 震え
- けいれん
- 呼吸困難
- 意識障害
症状は摂取した毒の種類や量によって異なります。重症の場合、命に関わる危険性もあります。
もし、愛犬が自然毒を摂取した疑いがある場合は、すぐに動物病院に連絡してください。早急な治療が必要となります。
有毒な物質を摂取した場合
中毒を起こした場合、症状は物質によって異なりますが、一般的には嘔吐、下痢、よだれ、震え、けいれん、昏睡などがみられます。
中毒を起こした場合は、すぐに動物病院に連れて行きましょう。
以下の有毒な物質に注意してください。
- ネギ類
- カフェインやテオブロミンを含む食品(チョコレート、コーヒー、紅茶など)
- ぶどう
- キシリトールを含む食品(ガム、歯磨き粉など)
これらの物質を摂取した場合は、すぐに動物病院に連れて行きましょう。
<ネギ類>に注意
愛犬がネギ類を食べてしまった!そんな時は、すぐに動物病院へ連れて行きましょう。ネギ類には、犬にとって有害な成分が含まれており、中毒症状を引き起こす可能性があります。
ネギ類に含まれる硫化アリルという成分は、赤血球を破壊し、貧血を引き起こします。症状としては、嘔吐、下痢、元気がない、呼吸が早い、皮膚や粘膜が蒼白になるなどが挙げられます。
ネギ類は、玉ねぎ、ニラ、ニンニク、らっきょうなどがあります。これらの食材は、生はもちろん、加熱調理しても有害成分は残りません。また、ネギ類を使用したスープやシチューなども危険です。
中毒症状が軽い場合は、すぐに動物病院で適切な処置を施すことで回復が見込めます。しかし、重症の場合は命に関わる恐れもあります。
愛犬の健康を守るためにも、ネギ類は絶対に与えないようにしましょう。また、ネギ類を調理したまな板や包丁で他の食材を切ったり、ネギ類を調理した鍋やフライパンで他の料理を作ったりするのも避けましょう。
愛犬の食生活には十分注意し、中毒を防ぎましょう。
<カフェインやテオブロミンを含む食品>に注意
コーヒーやチョコレート、紅茶などにはカフェインが含まれています。カフェインは犬にとって中毒性が高く、嘔吐、下痢、興奮、けいれん、最悪の場合は死に至ることもあります。犬がカフェインを含む食品を食べたり飲んだりしてしまった場合は、すぐに動物病院に連れて行きましょう。
<ぶどう>に注意
犬の食中毒は、命に関わる危険な病気を引き起こす可能性があるため、注意が必要です。中でも、犬にとって特に危険な食べ物として挙げられるのが「ぶどう」です。
ぶどうに含まれる特定の物質は、犬にとって毒性があり、摂取することで嘔吐、下痢、脱水症状、さらには腎不全などの重篤な症状を引き起こす場合があります。症状が現れるまでの時間は、数時間から数日と幅があり、初期症状は軽微なため見逃しやすいことも懸念されています。
犬がぶどうを誤って食べてしまった場合は、すぐに動物病院に連絡し、指示に従って対応することが大切です。早期の治療が、犬の命を救う可能性を高めるため、飼い主はぶどうを犬の届かない場所に保管するなど、細心の注意を払う必要があります。
<キシリトールを含む食品>に注意
キシリトールは、ガムや砂糖不使用のお菓子などに含まれている甘味料です。キシリトールは犬にとって中毒性が高く、低血糖を引き起こします。犬がキシリトールを含む食品を食べてしまった場合は、すぐに動物病院に連れて行きましょう。
犬の食中毒の予防と対策

犬の食中毒は、様々な原因によって起こる可能性があります。主な原因としては、腐敗した食べ物や、犬にとって有害な食べ物などが挙げられます。
これらの予防策をしっかりと守ることで、犬の食中毒を防ぐことができます。もし、愛犬が食中毒の疑いがある場合は、すぐに動物病院に相談してください。
食べ残しの処理について
愛犬の食中毒を防ぐには、食べ残しの処理も重要です。食べ残しは、細菌が繁殖しやすく、食中毒の原因となる可能性があります。
食べ残しを処理する際は、以下の点に注意しましょう。
- 放置しない: 食べ残しは、放置せず、すぐに片付けましょう。
- 密閉容器に入れる: 食べ残しは、密閉容器に入れて、冷蔵庫で保存しましょう。
- 早めに処分する: 食べ残しは、24時間以内に処分しましょう。
- 生ゴミと分けて捨てる: 食べ残しは、生ゴミと分けて捨てましょう。
特に、夏場は細菌が繁殖しやすいので、より注意が必要です。食べ残しを放置すると、悪臭を発生させたり、ゴキブリやハエなどの害虫を呼び寄せる原因にもなります。
愛犬の健康を守るためにも、食べ残しの処理は適切に行うようにしましょう。
手作りフードの注意点
手作りフードは、愛犬の健康に配慮した食事を提供できる一方で、食中毒のリスクを伴うこともあります。ここでは、手作りフードを与える際の注意点をいくつかご紹介します。
1. 食材の安全性:
- 使用する食材は新鮮で、安全なものを選びましょう。特に、生肉や生魚は食中毒菌に汚染されている可能性が高いため、十分に加熱処理することが重要です。
- 野菜や果物は、よく洗ってから使用しましょう。
- 手作りフードは、常温で放置せずに、すぐに与えるか、冷蔵庫で保存しましょう。
2. 栄養バランス:
- 犬に必要な栄養素をバランスよく摂取できるように、レシピを検討しましょう。市販のドッグフードを参考にしたり、獣医師に相談するのも良いでしょう。
- 不足しがちな栄養素は、サプリメントなどで補うこともできます。
3. 調理方法:
- 食材は、適切な温度で加熱しましょう。生肉や生魚は中心部まで75℃以上で加熱することが必要です。
- 骨は、喉に詰まったり、消化不良を起こす可能性があるため、与えないようにしましょう。
- 調理器具や食器は、清潔に保ちましょう。
4. 保存方法:
- 手作りフードは、冷蔵庫で2~3日程度保存できます。それ以上保存する場合は、冷凍保存しましょう。
- 解凍する際は、冷蔵庫でゆっくりと解凍しましょう。
手作りフードは、愛犬の健康に配慮した食事を提供できる一方で、食中毒のリスクも伴うため、上記の注意点を守り、安全に与えるようにしましょう。
犬の食中毒の治療法
犬の食中毒は命に関わる可能性があるため、早期の発見と適切な処置が重要です。ここでは、犬の食中毒の治療法についてご紹介します。
<治療法>
犬の食中毒の治療法は、原因や症状によって異なります。
- 嘔吐や下痢: 嘔吐や下痢が続いている場合は、脱水を防ぐために水分補給を十分に行う必要があります。また、消化管を休ませるために、数時間は絶食させます。症状が改善したら、徐々に消化の良い食事を与えていきます。
- 発熱やけいれん: 発熱やけいれんなどの症状が現れた場合は、すぐに動物病院を受診してください。これらの症状は、重篤な状態である可能性があります。
- 中毒物質の摂取: 毒物を摂取した場合は、すぐに動物病院を受診してください。動物病院では、中毒物質の種類に応じて、催吐処置や解毒剤の投与などの適切な処置を行います。
<応急処置>
犬が食中毒を起こしたと思われる場合は、応急処置として以下のことを行う必要があります。
- 嘔吐物の処理: 嘔吐物や下痢便は、速やかに片付けましょう。嘔吐物や下痢便には病原菌が含まれている可能性があるため、他の動物や人が感染するのを防ぐためです。
- 水分補給: 脱水を防ぐために、水を飲ませましょう。ただし、一度に大量の水を与えると嘔吐してしまう可能性があるため、少量ずつ与えるようにします。
- 動物病院への連絡: 症状が軽微な場合でも、念のため動物病院に連絡して指示を仰ぎましょう。
犬の食中毒は、早期の発見と適切な処置が重要です。嘔吐や下痢などの症状が現れたら、すぐに動物病院を受診してください。応急処置として、水分補給を行うことも大切です。
愛犬におすすめの安心フード
ディアラ 馬肉パーフェクトプラス

“馬肉パーフェクトプラス“は、全体食の考え方を取り入れ、馬肉に新鮮な内臓類と生骨のをバランスよくミックスした“馬肉パーフェクト“に食物繊維となる海藻粉、タンパク質分解を促す醗酵フルーツや野菜などをプラスした総合栄養食です。
体作りに大切な栄養成分であるアミノ酸バランスに優れ、カルシウムやビタミン、ミネラルも豊富な究極のローフードです。
「抜群の栄養を持つ馬肉を生で摂取し食物繊維と酵素で効果的に消化する」という理想的な食事をこの製品のみで達成することができます。
ディアラ 馬肉パーフェクト

“馬肉パーフェクト“は、全体食の考え方を取り入れ、馬肉のミンチに新鮮な内臓類(ハツ、レバー、肺、脾臓、腎臓、軟骨)と髄を含んだ生骨のミンチをバランスよくミックスしました。体作りに大切な栄養成分であるアミノ酸バランスに優れ、カルシウムやビタミン、ミネラルも豊富な総合栄養食です。
ディアラ 馬肉ミンチ

“馬肉ミンチ“は、新鮮な馬赤身肉をミンチに仕上げました。 体作りに大切な良質なタンパク質、ミネラルと必須脂肪酸をバランス良く含んだ馬肉は、低カロリーでヘルシーな食材です。スジを含んだ赤身肉を使用しており、コラーゲンが含まれています。ダイエット中の犬にオススメです。
愛犬の食べてはいけないものを避けましょう

愛犬は私たちの大切な家族の一員です。だからこそ、彼らの健康を守ってあげなければなりません。そのために重要なのが、食中毒の予防です。
これらの予防策をしっかりと守ることで、犬の食中毒を予防することができます。
もし、愛犬が食べてはいけないものを食べてしまった場合は、すぐに動物病院に連れていきましょう。早期の治療が重要です。
犬の食中毒を防ぐためには、犬が食べてはいけないものを理解し、予防策をしっかりと守ることが大切です。愛犬の健康を守るためにも、正しい知識を身につけましょう。
監修・運営者情報
監修・運営者 | 株式会社ディアラ |
お問い合わせ | tel: 046-836-0829 e-mail: petfoodfactory@diara-plus.com |
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